便利屋業として請け負う仕事について
便利屋とは最近できたようなイメージを持たれがちですが、起源は江戸時代に遡り、万屋(よろずや)という名前で存在し続けています。
※万屋(便利屋)とは、
- 何でも一通り知っている人。どんな仕事でも一通りこなせる人。
- いろいろの物を売る店。何でも屋。
依頼者の日常生活の中で、「ちょっと困った」「何処に、誰に頼んだらいいか分からない様な」お困りごとを解決できる社会的存在であることが不可欠です。
しかし、コンプライアンスに則り、出来る仕事・出来ない仕事を依頼者に明確にお伝えすることも重要です。
ここでは現役の便利屋業が実際に請けているお仕事の一例を紹介したいと思います。
- 遺品整理
- 除草、草むしりなどの庭作業
- 空き家の管理
- 各種代行業
- 不用品の回収
- 高齢者や身体障碍などの利用者様に向けたサービス
- リサイクル事業
- 住宅の点検・リフォーム
等々、現代日本が抱える様々な社会問題等の受け皿となるハイクオリティで質の高いサービスを提供出来る事が業界全体にとって重要です。
地域社会から見えてくる便利屋業の存在意義
便利屋業の需要に影響を与えているもので、まず第一に、『高齢化』・『核家族化』があげられます。
高齢化社会における便利屋業の需要
高齢化が進むにつれ、作業の担い手が高齢になってきたことで、お部屋の掃除1つをとっても、
身体に負担が掛かってきたり、部屋の荷物をひとつ運ぶだけでも重労働になり、何気なくできていたことが出来ないという事態が生まれるようになってきました。
さらに、核家族化が進み、離れて暮らす家庭が増えたことによって、家族内で補い合うことも難しくなってきているのも事実です。
2020年代からは更に高齢化が進むであろうと言われており、4人に1人、3人に1人と高齢者率が25%を超えることが予想されます。
加えて、高齢者の単身世帯率や生涯未婚率の高まり、離婚件数の急増等によって、高齢者の生活支援は、今後さらに必要となってくるでしょう。
そうしたことから、生活の助けとなる『便利屋業』の存在は大きくなり、これからますます需要が高まってくることが予想されます。
女性の社会進出による便利屋業の需要
昨今、女性の社会進出が促進されている中で、便利屋の需要も比例して高まってきております。
以前であれば、男性が働き、女性は家庭で家事を行う等といった生活スタイルが通例となっていたことで、
家で家事や子育てをするお母さんの存在がありました。そのため、少なくとも、現在よりは、時間にも余裕があったことが推察されます。
しかしながら、現在では日本経済の影響もあり、そのスタイルは古いものと考える家庭が増えてきており、両親が共働きをするのは常識とされています。
また、生涯未婚率の高まりもあって、一人暮らしで生活されている方も増えてきております。
1999 年の男女雇用機会均等法の改正をはじめ、国として、女性が社会で働ける環境を作ろうという風習へと変化し、
働きたいと願う女性たちが働ける環境へと変わっていきました。
ワークライフバランスを推奨する動きもありますが、実際は就業に重点を置くこととなり、家事などへの時間を作ることが難しい状況です。
そうした状況下では、細かいサービスの提供ができる便利屋業の存在は、本当に強みであり、必要とされてくる業種・業界でしょう。
在日・訪日外国人の増加による需要の高まり
最後に、便利屋業への需要・ニーズの高まりを捉えるにあたり、欠かせなくなっているのは、文化等との違いにより、悩まれている外国人の方から寄せられるご依頼が増加していることです。
社会的にも“国際化” や “グローバル化”等が叫ばれる昨今、日本に来日・来訪し、その後、永住されている方も特に増えて参りました。
この状況に伴い、自国とは違う文化・風習の中で悩まれていることであったり、私たちは容易に思っていることであっても、外国の方からすれば、とても難しいこととなることもあるかもしれません。
外国の方が悩まれていることについて、生活でのちょっとしたことから、あらゆる面で“手助け”となることが、求められてくることは容易に想定できます。
これからますます国際化が進んでいく中では、外国人向けのサービス提供というのも、様々な相談が寄せられる便利屋業では、大切となり、便利屋の本質が活かされてくる時代になってきていると捉えております。
これから求められる便利屋像
顧客の真のニーズに応えること
顧客のニーズはさまざまあり、一回で終わらせられるなら一回で終わりにしたいという方が多くいらっしゃいます。
便利屋という職業として、さまざまな知見を持ち、博識で、顧客のニーズに合わせて柔軟な対応ができる人材になることが求められているのです。
便利屋同士が連携してニーズに応えること
便利屋という職業では、いろんなニーズが複雑に絡み合います。時には自分一人だけでは対処が難しい課題も多く出てくるでしょう。
そんな時、連携や、協力しあえるパートナーシップを結び、万が一の時でも対応ができることが大切です。
一人ひとりの質を高める育成が必要
これからの時代は少子高齢化に伴い、ニーズは増えるが、なり手は少なくなっていきます。そのため、一人ひとりにかかる負荷は大きくなっていくでしょう。
その負荷を少しでも減らすために、作業員一人ひとりの技術と対応力を高め、質を高めることが重要になります。
このように便利屋という形態が市場に認知されてきている中、弊社としても顧客のニーズに答えるサービスを磨き、上越市を拠点に市内のお困りごとを1つ1つ解決するお手伝いができるように頑張りますので宜しくお願い致します。